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『論語』の季氏篇-01

发布日期:2022-10-20 12-23-01文章来源:易学国际教育文章原创作者:小易浏览次数:108
信息摘要:
[白文]1.季子将伐セン臾、冉有季路見於孔子曰、季氏將有事於セン臾、孔子曰、求、無乃爾是過与、夫セン臾、昔者先王以為東蒙主、且在邦域之中矣、是社稷之臣也、何以為伐也、冉有曰、夫子欲之、吾二臣者、皆不欲也、孔子曰、求、周任有言、曰、陳力就列、不能者止、危而不持、顛而不扶、則将焉用彼相矣...
[白文]1.季子将伐セン臾、冉有季路見於孔子曰、季氏將有事於セン臾、孔子曰、求、無乃爾是過与、夫セン臾、昔者先王以為東蒙主、且在邦域之中矣、是社稷之臣也、何以為伐也、冉有曰、夫子欲之、吾二臣者、皆不欲也、孔子曰、求、周任有言、曰、陳力就列、不能者止、危而不持、顛而不扶、則将焉用彼相矣、且爾言過矣、児虎出於甲、亀玉毀於読(正しい漢字は「きへん」)中、是誰之過与、冉有曰、今セン臾固而近於費、今不取、後世必為子孫憂、孔子曰、求、君子疾夫舎曰欲之而必更為之辞、丘也聞、有国有家者、不患寡而患不均、不患貧而患不安、蓋均無貧、和無寡、安無傾、夫如是、故遠人不服、則修文徳以来之、既来之則安之、今由与求也、相夫子、遠人不服、而不能来也、邦文崩離析而不能守也、而謀動干戈於邦内、吾恐季孫之憂、不在於セン臾、而在蕭牆之内也、
[書き下し文]季氏、将にセン臾(せんゆ)を伐たんとす。冉有(ぜんゆう)、季路(きろ)、孔子に見(まみ)えて曰く、季氏、将にセン臾に事あらんとす。孔子曰く、求よ、乃ち爾(なんじ)是れ過てること無からんや。夫れセン臾は、昔者(むかし)先王以て東蒙(とうもう)の主と為し、且つ邦域の中(うち)に在り。是れ社稷(しゃしょく)の臣なり。何を以てか伐つことを為さんや。冉有曰く、夫子これを欲す。吾二臣は皆欲せざるなり。孔子曰く、求よ、周任(しゅうにん)に言あり曰く、力を陳べて(のべて)列に就き、能わざれば止む(やむ)と。危うくして持せず、顛(くつがえ)って扶け(たすけ)ずんば、則ち将た(はた)焉んぞ(いずくんぞ)彼(か)の相(しょう)を用いん。且つ爾(なんじ)の言は過てり。虎?児(こじ)、甲より出で、亀玉(きぎょく)、トク中に毀たれば(こぼたれば)、是れ誰の過ちぞや。冉有曰く、今夫のセン臾は固くして費(ひ)に近し。今取らずんば、後世必ず子孫の憂いと為らん。孔子曰く、求よ、君子は夫(か)のこれを欲すと曰うを舎(お)いて必ずこれが辞を為すことを疾む(にくむ)。丘(きゅう)は聞けり、国を有ち(たもち)家を有つ者は寡なき(すくなき)を患えず(うれえず)して均し(ひとし)からざるを患え、貧しきを患えずして安からざるを患うと。蓋し(けだし)均しきときは貧しきこと無く、和すれば寡なきこと無く、安んずれば傾くこと無し。夫れ是くの如し、故に遠人(えんじん)服せざるときは則ち文徳を修めて以てこれを来たし、既にこれを来たすときは則ちこれを安んず。今、由と求とは夫子を相(たす)けて、遠人服せざれども来たすこと能わず、邦(くに)分崩離析(ぶんぽうりせき)すれども守ること能わず、而して、干戈(かんか)を邦内に動かさんことを謀る(はかる)。吾恐る、季孫(きそん)の憂いはセン臾に在らずして蕭牆(しょうしょう)の内に在らんことを。
[口語訳]季氏がセン臾を征伐しようとした。冉有(ぜんゆう)と季路(きろ)とが先生に拝謁して申し上げた。『季氏がセン臾に攻撃を仕掛けようとしています。』。孔子が言われた。『冉有よ、それは過ちではないか。セン臾という国は、昔、先祖であった国王が東蒙の山神の祭主に決められて、魯国の領域内にある。セン臾の国は、魯に忠節を尽くす社稷(譜代)の家臣である。どうしてこの国を征伐する正当な理由があるのか?』。冉有が言った。『かの方(季康子)が討伐を欲せられたのですが、私たち二人は討伐を望んではいません。』。孔子が言われた。『冉有よ、大史の祖である周任の言葉に、「力の限りを尽くして任務に当たり、力が及ばない時には辞退する」というものがある。主君の危難を見て支えず、主君が倒れても助けないというのでは、いったい宰相の役目とは何なのだ?お前の言葉は間違っている。虎と児(じ)の猛獣が檻から逃げ出して、大切な亀の甲と玉の宝石が箱の中で壊れたとしたら、それは誰の責任なのだろうか?それと同じことではないのか。』。 冉有が申し上げた。『かのセン臾の国は難攻不落であり、季氏の持つ費の城に近い場所にあります。今この機会にセン臾を攻め滅ぼしておかないと、後世になって子孫の苦悩となるでしょう。』。孔子がおっしゃった。『冉有よ、君子は正直に欲しいと言わずに、別の理由を考え出すような虚偽の人間を嫌うものだよ。私の聞いている言葉に「国を保ち家を保つものは、人民の貧困を心配せず、不平等であることを心配する。人民の少ないことを気に掛けず、人民が安心していないことを気に掛ける」というものがある。平等であれば貧しさは気にならず、調和していれば人口の少なさは気にならない、人心が安定していれば危険はなくなるのである。このような事情があるから、遠国が服従しない場合には、文化的な外交政策で親しくして来朝(朝貢)させるのである。遠国が来朝して交友が深まれば安定する。今、子路と冉有は、季氏さまの補佐をしているのに、遠国が服従せず、更に親交を深めて来朝させることもできない。国家(魯国)が分裂分解しているのに、これを防ぐ事もできない。その上、国内において軍隊を動かそうとまでしている。私が恐れているのは、季氏の危険は、遠くのセン臾ではなく、身近な門の中にあるのではないかということなのだ。』。
[解説]孔子の弟子であった子路と冉有は、魯国の有力者であった季孫氏の家臣(宰相)となるが、季氏が起こそうとしたセン臾の討伐に大義名分が無かったため、それを止められない子路と冉有を孔子が叱ったのである。しかし、この章にある季氏のセンユ討伐の話は、歴史的事実ではない可能性が高く、子路と冉有が季氏の宰相になった時期にもかなりの時間差が見られる。戦国時代に入ってから『論語』の編纂に携わった人物が、古来の伝承をもとに脚色を加えた部分とも言われる。
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