霧島連山の新燃岳のふもとにある高原町の高校で１日、卒業式が行われました。卒業生たちは「噴火に負けないくらい、自分たちの高校を盛り上げてほしい」と在校生を元気づけるメッセージを送りました。
新燃岳の火口から東におよそ１１キロの所にある高原町の高原高校では１日、１０９人の生徒が卒業式を迎えました。卒業生を代表して宇都翔太さんが「私たちや、今までの先輩方に負けないくらい、そして新燃岳の噴火に負けないくらい高原高校を盛り上げ、よき伝統を守ってほしい」とメッセージを送りました。高原高校では、噴火の影響でこれまでに２日間、休校の措置をとったほか、噴火に伴う空気の振動「空振」に備えて、教室の窓ガラスにテープを貼るなどの対応を強いられてきました。卒業生の１人は「この１年の宮崎県は、口てい疫が発生したり、新燃岳が噴火したりで大変だったが、無事、卒業式を迎えることができて本当によかった」と話していました。
