日本一の金の産出量を誇る鹿児島県伊佐市の鉱山で、ことし初めての金鉱石の出荷が行われました。鉱山長は「金の価値が高まっているが、安全な環境を整えて円滑に操業していきたい」と話していました。
鹿児島県伊佐市の菱刈鉱山では、毎年、２０万トン近くの金鉱石からおよそ７．５トンの金が採れ、日本で産出される金のおよそ８５パーセントを占めています。仕事始めとなった４日は、鉱山の入り口でおよそ１５０人が参加して神事が行われ、ことし１年の安全を祈願しました。このあと、坑内から運び出された金鉱石を積んだ大型トラック４台が、愛媛県の精錬所に向けて出発し、従業員たちが拍手で見送っていました。菱刈鉱山によりますと、世界的に金への投資が進んだことなどから、金の価格は先月２９日現在で１グラム４０００円近くと、前の年より７００円ほど高かったということです。菱刈鉱山の前一弥鉱山長は「金の価値が高まっているが、安全な環境を整えて円滑に操業していきたい」と話していました。
