この夏は、各地で猛暑日や真夏日などの日数がこれまでで最も多くなり、東京の都心などでは３か月間の平均気温が２５度以上となって過去最高となるなど、記録的な猛暑となりました。９月も厳しい残暑が続く見込みで、気象庁は、引き続き熱中症などに注意を呼びかけています。
気象庁によりますと、３１日も西日本と東日本を中心に猛烈な暑さが続き、日中の最高気温は、京都府京田辺市で３８度３分、群馬県館林市で３８度ちょうど、東京の都心で３５度８分などと、各地で３５度以上の猛暑日となりました。この夏は、各地で梅雨明けが相次いだ先月後半以降、猛暑日や真夏日となるところが多くなり、先月２２日には岐阜県多治見市で、ことし全国で最も高い３９度４分を観測しました。３１日までの猛暑日の日数は、▽埼玉県熊谷市で３１日、▽京都府舞鶴市で２７日などと、全国１６か所で統計開始以来、最も多くなり、▽大阪市では２９日まで１４日連続の猛暑日となりました。真夏日の日数も、▽横浜市で５５日、▽仙台市でも４１日などと、１３か所で、これまでで最も多くなりました。猛暑が続いたため、この夏は夜になっても気温が下がりにくく、最低気温が２５度以上のいわゆる「熱帯夜」の日数は５４か所で過去最多となり、▽東京の都心では３１日夜いっぱい２５度を下回らなければ、年間記録となる４８日目の「熱帯夜」となります。この結果、ことし６月から今月３０日まで３か月間のこの夏の平均気温は、東日本と北日本を中心に平年より２度前後高くなり、▽東京の都心で２７度１分、▽埼玉県熊谷市で２６度７分、▽仙台市で２４度３分、▽札幌市で２２度などと、いずれも統計を取り始めてから最も高くなりました。来月１日からも前半を中心に全国的に気温が平年より高く、厳しい残暑が続く見込みで、気象庁は熱中症や農作物の管理に引き続き注意するよう呼びかけています。
