働くお父さんやお母さんにも気軽に図書館の本を借りてもらおうと、車に本を積んだ移動図書館が、今月から横浜市のオフィス街で巡回を始め、人気を集めています。
横浜市中央図書館の移動図書館「はまかぜ号」は、昭和４５年から交通が不便な地域を巡回し、親しまれていますが、働いていて平日に図書館に行く時間がない人にも気軽に図書館の本を借りてもらおうと、今月から新たに横浜市のオフィス街で隔週の金曜日に巡回を始めました。「はまかぜ号」には、およそ３５００冊の本が積まれ、昼休みの時間帯に車が到着すると、近くの職場に勤める人や夏休み中の子どもたちが次々に訪れ、ビジネス書や絵本など思い思いの本を手に取っていました。日本図書館協会によりますと、移動図書館は去年４月の時点で全国で５５９台ありますが、ビジネス街で巡回するケースは珍しいということです。近くの職場に勤める３０代の女性は「子どもがもうすぐ２歳になるので、ぜひ、絵本などを借りたいと思います」と話していました。横浜市中央図書館サービス課の山内正伸係長は「子どもの本を気軽に借りることができる場所を提供することで、子どもの読書の機会も増えればいいなと思っています」と話しています。
