■五月病は一種の燃え尽き症候群!?
4月に周囲の環境ががらっと変わって、緊張状態が強いられ、それが5月になると「慣れ」によって緩み、4月の疲れがどっと出るのでしょうね。「ゴールデンウイーク中はとにかく寝ている」といった新入社員、新入生の皆さんも多いかもしれません。
4月の心理的緊張状態を必死に乗り越え、そこで力を使い果たしたという意味では、五月病は一種の燃え尽き症候群なのかもしれませんね。
■五月病の典型的な症状5つ
・他人と話をするのが面倒になる。
・会社、大学に行くのが面倒、おっくうになる。
・生活のリズムが狂う。夜型になってくる。
・堂々巡りの考えに取りつかれる。
・腹痛、動悸(どうき)が激しくなるなど、体調不良が出る。
専門家によると、五月病では上記のような症状が出ることが多いそうです。4月の緊張感からの反動でくたびれきってしまうのでしょう。これが行きすぎると会社や大学に通えなくなってしまいます。
■五月病の経験者は約13％！
読者499人に五月病にかかってしまったことがあるかを聞いてみました。
Q.あなたは「五月病」にかかったことはありますか？
はい……64人(12.8％)
いいえ……435人(87.2％)
約13％の人が五月病の経験者です。10人に1人よりも多いですから、誰でも何かのきっかけで五月病になる可能性があるといえるのではないでしょうか。
上記で「はい」と答えた人に、どんな症状になったかを聞きましたので、回答をご紹介します。
■五月病でこうなった！
・大学入学時、人付き合いに疲れてしまった。(28歳女性／学校・教育関連／事務系専門職)
・大学に入って、GW明けに行く気を失いました。(53歳男性／電機／技術職)
・何もしたくない、人と会いたくない、どうでもいい、というか世の中滅びろと思ったりとか。とにかく、全てに対して嫌悪感があった。(24歳女性／人材派遣・人材紹介／販売職・サービス系)
・営業なので、数字が取れてないと嫌で嫌で仕方なかった。(29歳女性／生保・損保／営業職)
・とにかく仕事も人間関係も面倒で、休みの日は家でダラダラして終わる。(31歳女性／マスコミ・広告／事務系専門職)
・全てが面倒になって寝腐っていた。(22歳女性／金融・証券／事務系専門職)
・4月が多忙すぎて、休みがほとんどなく、5月にプチうつに。朝起きられない、何もヤル気が起きないなど。(31歳女性／小売店／販売職・サービス系)
上記の典型的な症状に当てはまる回答ばかりでした。また、何もかも面倒になると、食事も面倒になって痩せてしまう人もいらっしゃるようです。「とにかく寝て過ごした」という回答も目立ちました。起きられなくなるのですね。
■五月病からこうして立ち直った！
では、皆さんはどうやって五月病から立ち直ったのでしょうか。同じく上記の64人に聞きました。回答をご紹介します。
・全員に対して全力に向き合うと疲れてしまうと分かったので、付き合う人を絞った。(28歳女性／学校・教育関連／事務系専門職)
・面白いお笑い番組を見たり友達と遊んだらけっこうすぐ治った。(30歳男性／食品・飲料／技術職)
・「時間が解決してくれる」と自分に言い聞かせて、やり過ごすうちに復活。(31歳女性／小売店／販売職・サービス系)
・部屋が汚くなって、思い切って掃除をしたら治りました。(31歳女性／医療・福祉／専門職)
・日々の仕事をこなしていたら自然と元に戻った。(31歳女性／自動車関連／事務系専門職)
・同期と愚痴大会・飲み会を開催したら治った。(32歳女性／医療・福祉／専門職)
・うーん、とりあえず深く考えることをやめました。職場が嫌なら、学校じゃないし逃げればいい、お金ためて行動あるのみ！ と行動し始めてから治りましたね。(24歳女性／人材派遣・人材紹介／販売職・サービス系)
「自然に治った」と回答した人は計6人いらっしゃいました。また「時間がたったら治った」といった回答が多くありました。現在の環境に慣れて、緊張しなくなったら五月病から脱出できるのかもしれませんね。
また、友達と話したり、飲みに行ったり、面白い番組を見たりといった、自分の気持ちをリラックスさせることが効くようです。
あなたは、五月病になってしまったことはありますか？
※マイナビスチューデント調べ。(2014年4月にWebアンケート。有効回答数499件。18歳～77歳の社会人男女)
